事故後もビーム照射実験継続 東海村の放射性物質漏れ

2013/6/21付
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5月下旬に起きた加速器実験施設「J-PARC」(茨城県東海村)の放射性物質漏洩事故で、同じ加速器システムを共有している実験施設で事故後1日半にわたり、陽子ビームを照射する実験を続けていたことが21日、分かった。20日に現地調査した原子力規制庁が明らかにした。

J-PARCは日本原子力研究開発機構と高エネルギー加速器研究機構が共同運営。内部規定では大事故や災害発生時は加速器全体を停止させると定めている。同施設では放射性物質の漏洩につながった排気ファンを事故後、3日間近くも回していたことが判明。担当者は「自治体への連絡など対応に追われ、停止させるのが遅れた」と説明している。

今回、実験を続けていたことが判明したのは「物質・生命科学実験施設」。J-PARCには3つの加速器があり、最初の加速器で発生、加速させた陽子を1周約350メートルの小型加速器に送り、さらに1周約1600メートルの大型加速器で光の速さに近づける仕組み。漏洩事故を起こした施設が大型加速器から陽子ビームを取り出すのに対し、物質・生命科学実験施設では小型加速器の段階で陽子ビームを取り出す。

漏洩事故は5月23日午前11時55分ごろに発生。大型加速器の運転を約4時間後に止めたが、小型加速器の運転と実験は25日午前0時すぎまで続けていた。〔共同〕

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