2019年2月18日(月)

立山連峰・地獄谷、火山ガス噴出広がる 立ち入り禁止2年

2014/4/21付
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火山活動による亜硫酸ガス噴出を受け、北アルプス・立山連峰の地獄谷が立ち入り禁止となってから2年がたった。噴出範囲は拡大し、高濃度になった場合に備え、ガスマスクを常備する山小屋も出始めたほか、剣岳(2999メートル)などに向かう登山道も迂回路が整備されることが決まった。

地獄谷は立山火山(弥陀ケ原火山)の水蒸気爆発でできた爆裂火口で、立ち上る硫黄などが植物の生育を妨げ、荒涼とした風景が広がる。平安時代に修験者が立ち入るようになり、信仰の対象となった。1970年代になってケーブルカーやバスで容易に近づけるようになると、観光地として人気を呼んだ。

しかし、2011年に、付近に置かれたガス検知器が故障したことがきっかけに調査が行われると、噴出する亜硫酸ガスが呼吸障害などを引き起こしかねないほど高濃度だったことが分かった。

翌年4月から周辺の遊歩道は立ち入り禁止となり、バスターミナルの室堂から雷鳥沢に向かう登山道のそばでは、新たな噴出口も見つかった。

環境省は登山道沿いに注意を呼びかける看板に加え、ガス検知器を新設。濃度が上昇した際にはスピーカーで呼びかけるという。富山県立山町も高濃度ガスの噴出や水蒸気爆発に備え、避難誘導マニュアルをまとめた。

環境省の担当者は「今後、活動がどう推移していくか予測することは困難。登山者は十分に注意して」と話している。〔共同〕

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