エジプト政府、震災被災者をピラミッドに招待

2012/6/21付
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東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島3県の被災者21人を、エジプト政府がこのほど同国に招待、19日に首都カイロに到着した一行は同市近郊ギザのピラミッドを訪れ歓声を上げた。24日まで滞在の予定。

エジプトでは昨年、東日本大震災の影響や、各地でムバラク大統領の退陣を求める大規模デモが相次ぎ治安が悪化したことで、日本からの観光客が激減。アブデルヌール観光相が今年4月に観光PRのため訪日、被災者の招待を申し出ていた。

一行はこの日、カイロの名所ムハンマド・アリ・モスクを見学した後、ギザを訪問。ピラミッドの前で「想像以上の迫力」「雄大さに驚いた」と感嘆の声を上げながら記念撮影をした。「一瞬でも地震のことが忘れられた」と話す参加者も。

20日には南部ルクソールに移動し、古代エジプトのカルナック神殿を見た後、さらに南方のアスワンまで船中泊をしながらナイル川クルーズを楽しむ。

津波で自宅を失い、現在も仮設住宅暮らしという岩手県陸前高田市の看護師、佐々木久美子さん(58)は「エジプトも政情不安で大変だと聞いていたが、街を歩いている人々が生き生きしている。元気をもらい、私もくじけてはいけないなと感じた」と笑顔で話した。

福島県石川町にある学校法人石川高校の森涼校長(48)は「温かく歓迎してもらい感謝する。エジプトで見聞きして得た経験を、教育者の立場から復興の取り組みに役立てていきたい」と語った。(カイロ=共同)

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