京大、iPS細胞作製で広い特許 国内現場ほぼ網羅

2013/12/20 21:53
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京都大学iPS細胞研究所(山中伸弥所長)は20日、iPS細胞の作製で幅広い権利を認める新たな国内特許が成立したと発表した。皮膚細胞などに遺伝子を入れてiPS細胞に育てる際、遺伝子の種類を問わず、日本のほぼすべての作製現場に権利を主張できるという。

京大は取得した特許を安い利用料で複数の企業に使ってもらい、iPS細胞を使った再生医療の進展を促す方針だ。

11月12日付で特許庁から通知を受け、12月11日付で登録料を納付した。1、2週間後に特許登録となる見込み。

iPS細胞の作製に関する特許はこれまで国内で5件成立しているが「山中因子」など特定の遺伝子を使う条件だった。

遺伝子の種類を特定していたため、他の企業などに作製法の特許をとられる恐れがあった。製薬企業などが京大のやり方でiPS細胞を作った場合でも、他社から特許侵害の訴えを起こされる懸念もあった。

京大のiPS細胞の基本特許は、欧米など世界20カ国以上で成立している。京大は作製の権利を幅広く認める今回の特許の成立を欧米でも目指すが、特許取得の見通しは厳しいという。

今後、特許にこだわらず、iPS細胞を使った再生医療のノウハウを日本でいち早く蓄積することで、日本のやり方を世界標準にしていく戦略も求められそうだ。

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