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17年停止の裁判「打ち切り」判決、愛知2人殺害

1995年に愛知県豊田市で男性(当時66)と孫の男児(1)が刺殺された事件で、殺人罪などで起訴され、精神疾患のため公判停止となっていた被告の男(71)の公判が20日、名古屋地裁岡崎支部で17年ぶりに開かれた。国井恒志裁判長は「被告に訴訟能力はなく、回復の見込みもない」として、裁判を打ち切る公訴棄却の判決を言い渡した。

裁判の継続を求めた検察側の主張に対し、裁判所が自らの判断で公訴棄却を決めるのは極めて異例。名古屋地検岡崎支部は控訴を検討している。

判決理由で、国井裁判長は複数の医師による精神鑑定の結果を踏まえ、「統合失調症の悪化などで意思疎通能力が完全に失われている。訴訟能力が回復する見込みが無いのは明らか」と述べた。

その上で「検察官が公訴を取り消さない場合、手続きを打ち切ることが裁判所の責務」と指摘し、「公訴棄却が妥当」と結論づけた。

弁護側は公訴の取り消しを主張。これに対し、検察側は2人を刺殺した凶悪事件であることや、遺族の処罰感情が厳しいことなどをあげ、裁判の打ち切りに反対していた。

事件は95年5月3日、豊田市の神社で発生。お宮参りに来ていた塚田鍵治さん(当時66)と孫の翔輝ちゃん(同1)が男に包丁で胸などを刺され死亡した。

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