大津波の音波、核実験監視網がとらえていた 気象協会

2011/5/20付
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東日本大震災での大規模な津波の発生を、核実験の監視観測網がとらえていた――。日本気象協会は20日、こんな調査結果を発表した。津波から伝わってくる音波を観測できたという。津波予測に役立つとみている。

津波をとらえたのは、包括的核実験禁止条約(CTBT)準備委員会が世界各地に設置している高精度の気圧振動監視施設。千葉県房総半島のいすみ市、ロシア国内2カ所の計3カ所の気圧変化のデータから、津波によるとみられる長波長の音波が到達していたのを確認した。

いすみ市では地震発生の約17分後に音波を観測。津波による海面の急速な隆起・沈降に伴って生じた音波が海面沿いに時速約1080キロメートルで伝わったという。通常、時速数百キロメートルとされる津波よりもはるかに速い。

日本気象協会防災事業部の新井伸夫主任技師は「国内で気圧の精密観測網を作れば、より確実な津波警報を出せる」と指摘。大きな揺れを伴わない津波地震には特に有効としている。

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