137億年で誤差1秒以内、「1秒の標準時計」候補に
産総研の光格子時計

2012/10/21付
共有
保存
印刷
その他

 時間の基本単位である1秒の長さを決める世界標準時計の候補に、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が開発した「イッテルビウム光格子時計」が採択されたと、同研究所が21日までに、明らかにした。パリで開催された計測単位の国際基準を決めるメートル条約関連会議で決まった。国際度量衡委員会で正式決定する。

 同研究所の洪鋒雷科長によると、理論上、宇宙誕生後の137億年間で誤差は1秒以内という。

 1秒の長さは現在、セシウム原子の振動を基に決めているが、より正確に規定するよう見直しが進んでおり、次世代時計の候補はこれで8種類になった。日本の時計は2種類目。

 次世代時計は国際度量衡総会が最終的に決めるが、10年程度先という。

 光格子時計は、レーザー光で空間をつくって原子を1個ずつ閉じ込め、原子の振動を測定し1秒の長さを決める。一度に100万個を測定して精度を上げる。2001年に香取秀俊東京大教授が提案した。ストロンチウムを使った光格子時計を東大と同研究所が共同開発し、06年に次世代時計候補に採択されている。

 洪科長らは、イッテルビウムはより優れているとして独自に開発を進め、次世代候補の基準を上回った。

 世界標準として使われているセシウム原子時計は現在、最高精度が8千万年に1秒の誤差。イッテルビウム光格子時計は理論上これを上回るが、現在は900万年に1秒の誤差がある。〔共同〕

共有
保存
印刷
その他

電子版トップ

関連キーワードで検索

香取秀俊時計

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

北海道 7:01
7:00
東北 7:00
7:00
関東 7:01
7:00
東京 7:01
7:00
信越 7:00
7:00
東海 21:30
7:05
北陸 6:32
6:25
関西 6:32
6:25
中国 7:01
7:01
四国 7:02
7:01
九州
沖縄
14:57
6:01

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報