福島原発周辺の被ばく線量、最大23ミリシーベルト
浪江町・飯舘村などの住民ら9747人

2012/2/20付
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東京電力福島第1原子力発電所事故を受け、全県民約200万人の健康管理調査を進めている福島県は20日、浪江町、飯舘村などの住民ら計9747人について、事故後4カ月間の個人の外部被曝(ひばく)線量の推計値を公表した。一般住民で10ミリシーベルト以上は71人(0.7%)で、最高値は23ミリシーベルトの女性だった。

全体の57.8%が、平常時の年間被曝限度である1ミリシーベルト未満。1ミリシーベルト以上10ミリシーベルト未満が4040人(41.4%)。20歳未満では10代男性1人が18.1ミリシーベルトと高い値だった。

記者会見した山下俊一福島県立医大副学長は「放射線による健康影響は考えにくい水準」などと説明している。

原発作業員など放射線業務従事者を含めると、最高値は47.2ミリシーベルトだった。

外部被曝線量の推計値公表は昨年12月に続いて2回目。昨年12月には、原発周辺の12市町村のうち、浪江町、川俣町山木屋地区、飯舘村の住民計約2万9千人を対象に実施した先行調査で、データがまとまった1727人について公表。被曝線量が最高だったのは飯舘村の男性で、14.5ミリシーベルトだった。

県は全県民の99%以上に調査の問診票を発送済みだが、質問が詳細なことや、事故から時間が経過しているため、回収率は先行調査の3町村で約52%、県全体で約21%にとどまる。県は今後、県内外に避難する先行調査地の住民の避難先を訪問し、提出を呼びかけたりして提出率を高める方針という。

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