2018年7月16日(月)

無断通知の病院が和解金 HIV感染情報巡る訴訟

2013/4/20付
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 エイズウイルス(HIV)陽性の検査結果を、検査した大学病院が勤務先の病院に無断で伝え、退職を余儀なくされたとして、福岡県の看護師が損害賠償を求めた訴訟は20日までに、福岡地裁の支部で大学病院側が看護師に100万円を支払うことなどで和解が成立した。

 和解成立は19日付。勤務先の病院側との訴訟は継続中。看護師は両病院を経営する2法人に計約1100万円の損害賠償を求めていた。

 看護師側代理人によると、和解金支払いのほか、大学病院が謝罪し、診療情報を提供する際は患者本人の意思確認を徹底するとの再発防止策が盛り込まれた。看護師は「再発防止策を約束してくれたことに満足している」と話しているという。

 訴状によると、看護師は2011年8月、勤務先の病院に紹介された大学病院でHIV陽性と診断された。医師から「患者への感染リスクは小さく、上司に報告する必要もない」と言われた。

 だが、大学病院から勤務先の病院に検査結果が伝わり、上司から「患者に感染させるリスクがあるので休んでほしい。90日以上休職すると退職扱いになるがやむを得ない」と告げられ、休職後、同年11月に退職した。〔共同〕

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