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国内でも乳房予防切除 聖路加とがん研有明病院が準備

米人気女優アンジェリーナ・ジョリーさん(37)が受けたことで話題になった、乳がんを予防するための乳房の切除・再建手術について、聖路加国際病院(東京都)が病院内の倫理委員会で承認していることが20日までに分かった。がん研有明病院(同)でも早ければ月内にも倫理委員会に申請する。

将来、乳がんになる確率が高いとはいえ、発症前の健康な体の一部を切除する手術の是非について論議を呼びそうだ。

遺伝性乳がんに関する遺伝子「BRCA1」か「BRCA2」に変異が見つかり陽性だった人が対象。これまでは検診の強化で対応しているが、選択肢の一つとして予防切除をできる体制を整えることにしたという。現時点で切除の希望者がいるわけではないという。

これらの遺伝子のいずれかに変異があると、50歳までに乳がんを発症する確率が33~50%、70歳までの確率は56~87%になるとの研究結果がある。国内では約15人に1人が乳がんになり、乳がん全体の5~10%が遺伝性との海外データがある。

約20万~23万円の検査費用と約70万~100万円の切除費用は自己負担。再建手術は術式によってさまざまという。

がん研有明病院では、遺伝子検査はすでに実施しており、陽性だった場合には、早期にがんを見つけ治療するため、医師の診察を3カ月ごと、マンモグラフィーなどの画像検診を半年ごとにするなど、検診を強化している。

厚生労働省医療課によると、国内の公的な医療保険制度は基本的に予防関連の医療を対象としておらず、乳がんの予防切除は保険の適用外。同課の担当者は「予防を認めるとなると乳がんのみにとどめるわけにはいかず、大きな議論が必要になる」と述べ、適用拡大は難しいとの認識を示した。

現在、この遺伝子検査は国内の80以上の医療施設で受けることが可能で、導入された2008年以降、約1600人が検査を受けた。〔共同〕

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