ヤクルトとJAXA、宇宙で乳酸菌研究
宇宙航空研究開発機構(JAXA)とヤクルト本社は19日、国際宇宙ステーション(ISS)での共同研究を4月から始めると発表した。長期滞在する宇宙飛行士にヤクルト独自の乳酸菌を継続して摂取してもらい、腸内環境や免疫機能への影響を調べる。
現状ではISSに食用として生きた菌を持ち込むことはできない。JAXAなどは規定の改定をISSの参加国に働き掛けるとともに、運搬法などを検討して、2015年度ごろからの実験を目指すという。
日本人では、16年に滞在予定の大西卓哉宇宙飛行士が対象になる可能性がある。
宇宙空間では免疫機能が低下し、体内のウイルスが活性化することなどが知られている。JAXAは宇宙空間に長期滞在する際の健康管理に利用する。ヤクルトは商品開発などに役立てたい考えだ。