韓国船沈没、船内に3遺体 船長ら3人逮捕

2014/4/19付
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【ソウル=内山清行】韓国南西部、珍島沖で起きた旅客船「セウォル号」の沈没事故で、韓国海洋警察などは19日、潜水士が同日早朝、水没した船内で3人の遺体を発見したことを明らかにした。16日の沈没後、船内で遺体が見つかったのは初めてだが、速い潮流などに阻まれ、収容はできていない。沈没からまる3日が過ぎ、難航する救助作業に関係者は焦りの色を濃くしている。

韓国の旅客船が沈没した事故から3日。難航する救助活動は時間との戦いになっている

韓国の旅客船が沈没した事故から3日。難航する救助活動は時間との戦いになっている

検察・警察の合同捜査本部は19日未明、イ・ジュンソク船長(68)と、事故当時、操船していた女性3等航海士(25)、操舵(そうだ)手(55)の計3人を逮捕。急旋回で積載貨物が偏り、バランスを崩したとの見方が出ている事故原因の究明を急ぐ。

聯合ニュースによると、イ容疑者の容疑は乗客を救護せずに船から脱出したとの特定犯罪加重処罰法違反など5つ。航海士ら2容疑者は業務上過失致死など。特定犯罪加重処罰法違反は業務上過失致死より罰則が重く、国民感情も考慮したとみられる。イ容疑者に適用された条項の最高刑は無期懲役。

海洋警察によると、3遺体は同日午前5時50分ごろ、民間潜水要員が4階の客室付近で窓越しに発見した。ただ、浮遊物が邪魔になっているほか、潜水時間の制限もあり、いったん撤収した。窓を割って入ろうとしたが失敗したとの情報もある。

「セウォル号」沈没現場付近を捜索するボート(19日、珍島沖)=共同

「セウォル号」沈没現場付近を捜索するボート(19日、珍島沖)=共同

19日午前の時点で、乗客476人のうち救助されたのは174人で、死亡者は29人、安否不明者は273人。船内の空気だまりに生存者がいるとみて救助活動を続けているが、同日昼には、陸上の土砂災害などで生存率が大きく低下する目安である72時間を経過した。

海洋警察などは19日もダイバー652人を動員し、計40回にわたって海中に送り、船内の捜索を試みる方針。ただ、現場は潮流が速いうえ視界も遮られており、救助作業の環境は悪いという。

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