2019年6月20日(木)

弥生前期、水田跡から玄米 奈良の秋津遺跡

2014/1/20付
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弥生時代前期(約2400年前)では全国最大の水田跡、秋津遺跡(奈良県御所市)で当時のものとみられる玄米が出土したと、同県立橿原考古学研究所が19日までに明らかにした。

胚が残存しておりほぼ完全な状態という。今後DNAなどを分析して品種や性質を詳しく調べる方針で、収量をはじめ初期稲作の実態解明につながると期待される。

玄米は11粒あり、当時の耕作土の中から30センチほどの範囲内でまとまって出土した。大きさは約4ミリで色は茶色。外見上は長粒種ではないという。

弥生時代のコメは各地で見つかっているが、ほとんどが真っ黒に劣化した状態で「炭化米」と呼ばれ、今回ほど保存状態の良い例は極めて珍しいという。泥で包まれて酸素が遮断されるなど様々な条件が重なったとみられる。もみ殻は残存せず、同研究所は「なぜ玄米の状態で見つかったのかは不明」としている。

同研究所は放射性炭素年代測定で年代を確かめた上で、DNAやデンプン構造などを詳しく調べる方針。共同研究にあたる京都大の稲村達也教授(栽培システム学)は「学際的な研究を進め、当時の水田生態系や生産性を解明したい」と話す。

同遺跡および隣接する中西遺跡では、これまでに計3万平方メートル以上の弥生前期の水田跡を発見。水田構造や土壌復元などの研究が進んでいる。

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