日本近代郵便の父・前島密の書簡20点発見

2013/7/19付
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滋賀県草津市は19日、日本近代郵便の父とされる前島密(1835~1919年)の自筆の年賀状など20点の書簡が見つかったと発表した。いずれも1870~80年のものと推定されている。逓信総合博物館(東京)でもこの時期の前島の手紙は数通しかないといい、同博物館の井上卓朗主席資料研究員は「政情に関する詳細な情報を知ることができる」としている。

草津市出身で、駅逓寮(後の郵政省)の前島に次ぐナンバー2の地位にあった山内頼富に宛てたもの。

年賀状には、秋田県の尾去沢銅山の所有に絡む汚職事件をめぐって、「昨暮は本寮ニ大風波起し、井上大輔・渋沢共辞表を出し」などと大蔵省にいた井上馨が73年に辞任する約半年前に辞表を提出していたことなどが記されている。

他の書簡には「正月も働いたため、年賀状を送るのを忘れた」としたものや、郵便物の不配や横領の監督責任を問われて辞職した山内を気遣うものもあった。

昨年6月、山内家に伝わる資料一式が市教育委員会へ寄贈され、差出人を分析する中で書簡を発見した。書簡は23日~9月1日、同市の草津宿街道交流館で展示される。〔共同〕

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