理研、STAP細胞報道資料の一部撤回
iPS細胞との比較分
理化学研究所は18日、1月末に開いた新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の作製に関する記者会見で、配布した資料の一部に誤りがあったとして撤回すると発表した。iPS細胞との性能を比較した説明資料で、STAP細胞の作製効率は30%と、iPS細胞の0.1%より優位性があるとしていた。
資料はSTAP細胞の論文の共著者である理研の笹井芳樹副センター長を中心に作成した。山中伸弥・京都大教授は2月10日の記者会見で反論。0.1%というiPS細胞の作製効率は2006年当時のもので、現状では20%以上とした。がん化のリスクも臨床応用に問題ないレベルになっていると述べていた。