2019年4月19日(金)

ヒトの臓器、動物体内で作製 政府が研究容認へ
移植用に利用できる可能性

2013/6/18付
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政府の総合科学技術会議は18日、生命倫理専門調査会を開き、ヒトの臓器を持った動物を作る研究を容認する方向で大筋合意した。将来、動物の体内で作った臓器を移植用に利用できる可能性がある。総合科技会議が7月をメドに最終決定した後、文部科学省が研究指針の改定に着手する。

動物を使った「臓器工場」については安全面や倫理面での課題も多い。総合科技会議は研究に一定の歯止めをかけながら慎重に進めるべきだとしており、解禁する際の研究ルールを今後詰める。

あらかじめ特定の臓器ができないように遺伝子操作した動物の受精胚に、iPS細胞などから作ったヒトの細胞を入れた「動物性集合胚」を作製。この集合胚を動物の母体内に戻して出産させると、生まれた子はヒトの細胞でできた臓器を持つとされる。

これまでも動物の受精胚の操作はできたが、母体内に戻すことは認めていなかった。ヒトの肝臓を持ったブタなどを作ることができ、移植医療への利用に道を開くことになる。

「臓器工場」を実現するための基礎研究は進んでいる。今年2月には東京大学の研究グループが、遺伝子操作によって自らの膵臓(すいぞう)を作れなくしたブタに、別のブタ由来の細胞で膵臓を作らせる実験に成功した。

ただ、動物性集合胚の研究は人の尊厳を脅かすとして慎重な意見も根強い。狙い通りに臓器ができたとしても動物由来のウイルスが感染する危険性もあり、安全上問題がないかどうかなどの検証が必要となる。

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