「もみじ」改め「四つ葉マーク」に 高齢運転者標識
「枯れ葉のよう」などと批判のあった高齢ドライバー用標識について、警察庁は19日、四つ葉のクローバーをモチーフとしたマークに変更することを決めた。現行の「もみじマーク」と公募による4つの代替案から、意見募集などを進めていた。道交法施行規則を改正し、年内にも正式に導入する。経過措置で現行のマークも当面、利用は可能となる。

高齢ドライバー標識は70歳以上を対象に、自動車への表示が罰則なしの努力義務となっている。対象者数は2009年末で約626万人。
警察庁は昨年11月~今年1月にデザインを公募し、集まった約1万5千点から有識者でつくる検討委員会が4点を代替案に選定した。四つ葉マークが高齢運転手へのアンケートや一般の意見募集などで「幸せな気分で運転できそう」などと最も支持を集めた。
アンケートでは、高齢ドライバーのうち38%が四つ葉マークを支持。ホームページを通じて寄せられた一般意見でも支持率は最高の27%だった。
デザインしたのは大阪市のグラフィックデザイナー、松山幹生さん(31)。コンセプトは四つ葉のクローバーとシニアの「S」との組み合わせ。
一方、1997年に導入されたもみじマークは、高齢ドライバー(21%)と一般意見(25%)で次点。日本グラフィックデザイナー協会の会員らへのアンケートでは「既に世間に浸透」「一番シンプル」などの意見が出され、支持率は最高の39%で、14%だった四つ葉マークを上回った。