安愚楽牧場の出資者、海江田氏を提訴 損害賠償求め
和牛オーナー制度が行き詰まって経営破綻した安愚楽牧場(栃木県)をめぐり、出資者30人が18日、民主党の海江田万里代表が経済評論家時代に書いた同牧場に関する記事の影響を受けて出資し、損害を被ったとして、計約6億1千万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状によると、海江田氏は1987~92年、雑誌などで「リスクはゼロ」「知る人ぞ知る高利回り商品」などと同牧場の和牛オーナー制度を推奨していた。
原告側は「海江田氏は経済評論家としてテレビなどに出演し、投資に関する発言には影響力があった」と主張。破綻の危険性についての調査や確認を怠ったとしている。
海江田氏の代理人弁護士は「訴状の内容を検討した上で対応する」としている。