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福島原発、1号機の注水開始に半日 炉心溶融防げず

対策後手に、東電公表資料

東京電力が18日公表した資料は、地震直後の福島第1原子力発電所の混乱を浮き彫りにした。電源のない厳しい環境でも復旧作業ができる準備や訓練の不足が、事態の悪化を加速させた。1号機では消防車による注水の検討から実際の開始までに半日ほどかかり、炉心溶融(メルトダウン)を防げなかった。1~3号機とも排気弁の開放(ベント)作業も難航し、所長の指示から実行まで半日程度を要した。

全電源喪失によって1号機では地震から約2時間後の11日午後4時36分に非常用炉心冷却装置の機能が喪失。午後5時12分に別の方法での注水を検討し始めた。まずディーゼル駆動の備え付け消火ポンプで注水する準備を始めたが、故障で使えなかった。

そこで消防車による注水を目指したが、津波で道路が損壊し現場までの走行が不可能だった。通行ルートの確保に時間がかかり、注水開始は地震から半日以上たった12日午前5時46分にずれ込んだ。

冷却の遅れにより、高熱を発する核燃料棒の損傷を食い止めるのは難しくなった。長時間にわたる注水停止のために、1号機では他の炉に先駆けて12日午前6時ごろに炉心溶融が起きた。

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