英語リスニング機器に一部不具合 センター試験初日
大学入試センター試験は18日、地理歴史と公民、国語、外国語の試験を実施し、1日目の日程を終えた。交通機関の乱れにより、静岡、岩手、兵庫の各県で一部の会場が開始時間を繰り下げた。静岡で午前中の地理歴史と公民の試験に大幅に遅れた受験生177人は25日に再試験を受けることになった。

志願者の92.6%にあたる51万9176人が受験した英語のリスニングでは、79会場でICプレーヤーの不具合などがあり、計93人が中断箇所からテストをやり直した。リスニングのやり直しは昨年より17人増えた。
大学入試センター(東京・目黒)によると、静岡県内では、JR東海道本線が信号機故障のため運転を一時見合わせた影響で、複数の会場で開始時間が最大1時間50分遅れ、約1700人に影響が出た。4会場では、開始時間に間に合わなかった受験生を対象に再試験の実施を決めた。
岩手、兵庫両県の計3会場でも、鉄道の遅れによる開始時間の繰り下げが発生した。
茨城大では、地理歴史と公民に約10分遅刻した受験生1人の誘導を会場のスタッフが誤り、1時間40分遅れて別室で受験させた。名古屋女子大では、2つの教室でチャイムが鳴らず、試験開始を1分間繰り下げた。
各科目の受験者数の志願者に占める割合(受験率)は外国語(筆記)93.8%▽国語89.8%▽地歴と公民80.6%。
今年のセンター試験の志願者数は前年比2.2%減の56万672人。センター試験を利用する大学・短大は過去最多の843校。景気低迷の影響で、資格取得につながる医療系学部や就職に有利とされる理工系学部の人気が高い。2日目は理科と数学の試験が行われる。
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