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AIJ事件、浅川元社長に懲役15年 年金詐欺

東京地裁

(更新)
浅川和彦被告=共同

AIJ投資顧問(東京・中央、現MARU)による年金詐欺事件で、詐欺と金融商品取引法違反(契約の偽計)の罪に問われた同社元社長、浅川和彦被告(61)ら3人の判決公判で、東京地裁は18日、浅川被告に求刑通り懲役15年を言い渡した。安東章裁判長は詐欺罪の成立を認定し、「被害に遭った年金基金の犠牲の下にAIJの延命を図った」と非難した。

同じ罪に問われた同社元取締役、高橋成子被告(54)とAIJ傘下のアイティーエム証券元社長、西村秀昭被告(58)はそれぞれ懲役7年(求刑懲役8年)とし、3人から約156億9千万円を追徴し、銀行口座に残っていた約5億6千万円を没収するとした。浅川、西村両被告は判決を不服として即日、控訴した。

公判で浅川被告は詐欺について無罪を主張したが、安東裁判長は「過去の運用の失敗が表沙汰になることを回避するため、運用実績の水増しを続けた。人を欺く行為にほかならない」として詐欺罪の成立を認定した。

全面無罪を主張した高橋被告についても「浅川被告の指示する運用実績が虚偽と認識した上で、アイティーエム証券に伝えるという重要な役割を務め続けた」として共謀関係にあると判断した。

判決によると、3被告は2009年2月~12年1月、東京や長野などの17の年金基金に虚偽の運用実績を示し、計約248億円をだまし取った。

AIJを巡っては、03年3月期~11年3月期に全国94の年金基金などから集めた約1458億円のうち約1092億円をデリバティブ(金融派生商品)取引の失敗などで消失したことが証券取引等監視委員会の検査で発覚した。

金融庁は12年3月、AIJの金融商品取引業者の登録を抹消、アイティーエム証券も同年8月に登録を取り消された。

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