2019年2月20日(水)

宇宙誕生のナゾ解明? 米大が「重力波」観測

2014/3/18付
保存
共有
印刷
その他

138億年前の宇宙の誕生直後に発生した「重力波」の証拠とされる現象を、世界で初めて観測したと米カリフォルニア工科大などのチームが17日、発表した。生まれたばかりの宇宙の姿を解明するのにつながる成果。

誕生時に非常に小さかった宇宙が急激に膨張したとする佐藤勝彦自然科学研究機構長らの「インフレーション理論」を、観測面から強く裏付けた。研究者らは「本当と確かめられればノーベル賞級だ」と評価している。

宇宙誕生の瞬間を解明する「重力波」の証拠が世界で初めて観測された。米チームが発表(17日)

宇宙誕生の瞬間を解明する「重力波」の証拠が世界で初めて観測された。米チームが発表(17日)

重力波は、物体が動いた時に重力の影響で空間などが揺れて周囲に波のように広がる。アインシュタインが相対性理論で存在を予言したが、直接観測されたことはない。

チームは、宇宙が生まれた38万年後に放たれた光の名残である「宇宙背景放射」と呼ばれる電波を、南極に設置したBICEP2望遠鏡で詳しく観測し分析した。その結果、宇宙初期の急膨張によって出た重力波が、背景放射の光に影響を与え、光に特定のパターンを生じさせていることを初めて発見。間接的に重力波の存在を確認したとしている。

チームは重力波の強さも測定。重力波を発生させた急膨張のエネルギーを計算するのにつながり、宇宙が始まった瞬間に何が起きたかをこれまでにないほど正確に知ることができるという。

インフレーション理論は1980年代初めに、佐藤氏や米国のアラン・グース博士がそれぞれ提唱。宇宙が火の玉で始まったとするビッグバン理論が説明しきれない部分を解決し、広く受け入れられている。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報