2018年7月16日(月)

バリ島事故、葉の水滴で命つなぐ 75時間後の生還

2014/2/18付
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 【デンパサール=共同】インドネシア・バリ島沖でダイビング中の日本人女性7人が行方不明になった事故の発生から18日で5日目。行方不明になって約75時間、奇跡的な生還を果たした日本人女性ダイバーは、漂着した岩場で葉についた水滴を飲んで命をつないでいた。17日に救出された女性らはバリ島内の病院で一夜を過ごした。依然として行方不明の2人の捜索は18日朝に再開し、関係者は無事を祈った。

インドネシア・バリ島から残る2人の日本人ダイバーの捜索に向かう船(18日)=共同

インドネシア・バリ島から残る2人の日本人ダイバーの捜索に向かう船(18日)=共同

 依然不明なのは宮田律子さん(59)とダイビングインストラクター、高橋祥子さん(35)。救難当局はダイビングインストラクター、古川さおりさん(37)ら5人の発見現場にそのままボートを停泊させて一晩過ごし、救助に全力を挙げている。

 救出された古川さんによると、14日の夜は暗闇の海を漂い続け、気付くと岩場に流れ着いていた。古川さんからは、遠くの断崖下の岩場に漂着していた森園彩さん(27)ら4人の姿が見えたという。救難当局者によると、ダイビングスーツ姿の4人は発見時、岩場で肩を寄せ合っていた。

 古川さんがいた岩場近くにはパパイアの木が生えていたが、足場が悪く、果実を取りに行けなかった。周りの植物についた水滴や上から降ってくる雨水を飲んでいた。

 古川さんはヘリコプターで搬送後、空港に用意されていたストレッチャーには乗らず、自分の足で歩いた。記者の質問にもしっかりした口調で回答した。

 同僚の高橋さんらが依然行方不明なことを知っており、知人には「高橋さんらが見つかっていないのは残念だ」と心中を吐露。報道関係者に寄せたコメントは「7人全て元気な姿で、あらためて報告します」と結ばれていた。

 残る4人は船に救出され、バリ島の海岸で待ち受けていた救急車で病院に搬送された。4人が運ばれた病院の関係者によると、4人は救出直後、救急病棟に運ばれたが、18日未明に一般病棟へ移された。全員がよく眠り、午前8時までに起床して朝食を取ったという。衰弱はしているものの、意識ははっきりしているという。

 7人は14日、バリ島南東のレンボンガン島沖でダイビング中に行方が分からなくなった。

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