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タンク付近で40万ベクレル 東電「新たな漏洩ない」

東京電力は18日、福島第1原発で高濃度汚染水が漏れた地上タンクの観測用井戸で、地下水からストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質を1リットル当たり40万ベクレルの濃度で検出したと発表した。水は17日に採取したもので、16日分の61ベクレルから6500倍以上に上昇しこの井戸での最高値。

この井戸は、8月に約300トンの高濃度汚染水漏れが判明した「H4」エリアのタンクから北に約20メートルの場所にあり、既に放射性物質のトリチウムが最高で32万ベクレルの濃度で検出されている。今回の濃度上昇で、汚染水漏れの地下水への影響があらためて示された。

東電は「タンクからの新たな漏洩はない」とした上で、比較的早く移動するトリチウムに続いて、ストロンチウム90などが時間をおいて井戸に到達したとの見方を示している。台風26号による大雨の影響もあるとしている。

問題の観測用井戸の東側には、原子炉建屋への地下水流入を減らす「地下水バイパス」のくみ上げ用井戸があるが、東電は汚染が及ばないように観測用井戸の周辺の土壌を回収する方針。

また、H4の近くを流れる排水溝の水についてもベータ線を出す放射性物質の濃度が最大で3万4千ベクレルに上昇した。こちらは前日の約15倍。雨で放射性物質が付着した土壌などが流れ込んだ上、海への流出防止のため設置した土のうでせき止められていることが原因と分析している。東電は水の回収と排水溝の清掃を進めている。

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