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温暖化?シラス漁場に異変 北限・福島で豊漁

水揚げされたシラス(福島県いわき市の勿来漁港)=共同

シラス漁の北限とされる福島県沿岸で豊漁が続き、今年の県内漁獲量が8月末時点としては過去最高の約千トンになったことが18日、分かった。同じ海域の茨城県も豊漁となる一方、全国有数の産地、静岡県や愛知県では低迷。専門家は今夏の猛暑の影響だけでなく「地球温暖化による漁場の異変とも考えられる」と指摘する。

福島県水産試験場によると、同県では2000年ごろからシラスの漁獲量が増加し、昨年の水揚げは約1932トン。最盛期は9~10月で、8月末時点では07年の572トンが最も多かっただけに、今年は突出している。

シラスはカタクチイワシなどイワシ類の稚魚の総称。福島、茨城両県沿岸で捕れるシラスは主に九州・四国沿岸で生まれ、黒潮の流れに乗って北上するとされる。

茨城県水産試験場の担当者は「もともと海流は豊漁のパターンではなかったが、猛暑で浅いところの海水温が上昇したことと関係している可能性がある」とする一方、福島県水産試験場の担当者は「潮の流れや水温、親魚、卵の数など複合的な要因によるものだ」と説明する。

福島県のいわき市漁協によると、シラスのほかにも、暖水系のアジ、サバ漁なども好調。担当者は「海のバランスが崩れているように感じる」と困惑した表情を見せる。

一方、静岡県や愛知県では不漁で、特に静岡県富士市では水揚げ量が平年の1割程度。来場者にシラス丼などを格安で提供する恒例の「しらす祭り」が26日に予定されていたが、地元の田子の浦漁協はシラスを十分に確保するめどが立たないとして中止を決めている。〔共同〕

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