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学力テスト、「問題解決力」問う 理科は実験重視

小学6年と中学3年を対象にした2012年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が17日実施され、大きな混乱なく終了した。今回から追加された理科では、実社会や国際的な学力調査で重視される「問題解決力」の育成を狙い、実験・観察の場面から多く出題された。日常生活への応用を意識した問題や、他教科と関連した問題も目立った。

従来の実施科目は国語と算数(数学)で、理科は初の実施。子供の理科離れが危惧される中、学習面での課題を探り、科学技術人材の育成強化につなげる狙いがある。

小中とも、物理・化学・生物・地学の4分野から出題した。実験の正しい手順のほか、結果を科学的に分析して事態の改善につなげる「問題解決力」を問うた。例えば、スイカを受粉させる実験に失敗した例を示し、改善策を考えさせた。問題を作成した国立教育政策研究所は「学習内容の定着度を測るために実施した過去の調査は、単純な知識を問う内容が多かった」と違いを強調した。

国際的な学力調査も意識した。氷砂糖を砕いて重さを量る実験から「質量保存の考え方」の理解度をみる小学校理科の問題は、03年の「国際数学・理科教育動向調査」(TIMSS)で出た積み木の重さを量る問題を参考にした。

国語と算数(数学)は例年通り、基礎知識の定着度をみるA問題と、応用力をみるB問題で構成した。全体的に実生活に関連した内容を題材にした問題が多かった。

中学校数学Aでは最高気温と最低気温の差の計算を通じ、正と負の数の理解度をみた。小学校国語Bは動物園への訪問依頼の手紙を書く問題を出し、目的に応じて書く内容を整理し、敬語を使いこなす力を測った。

中学校国語Aで衣服を洗う際の絵表示を題材にした文章を出すなど、国語と家庭科や体育科、理科と社会科など教科を横断した問題も目立った。子供の学力変化を分析するため、現在の中3が小6の時に受けた全国学力テストで出されたのと同じような問題も盛り込まれた。

昨年4月に予定していた前回は東日本大震災の影響で事実上中止になり、今回は2年ぶりの実施。全国の小中学校から3割を抽出して成績を集計し、対象校以外も希望すれば問題冊子を配る。希望参加も含めると国公私立の小中学校全体の81.2%が参加し、10年度に比べて7.7ポイント上昇した。結果は8月ごろに公表される。

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