糖尿病ワクチンを開発 阪大、マウス実験で血糖値低下

2014/3/18付
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大阪大の中神啓徳教授(老年内科)のチームが、インスリンの分泌を妨げている酵素を標的にした糖尿病のワクチンを開発し、マウスを使った実験で血糖値を下げることに成功したと17日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

酵素はDPP4と呼ばれる。その働きを阻む糖尿病治療薬は既にあるが、中神教授は「ワクチンは薬と違い、飲み忘れがないのが利点。安全性や効果を確かめる臨床試験を、5年後をめどに実施したい」と話す。

生活習慣が主な原因の2型糖尿病を対象にしており、阻害作用は糖尿病治療薬と同等だったという。

DPP4は、血糖値を下げるインスリンの分泌を促すホルモンGLP1を分解するため、血糖値が上がる。

チームは、DPP4の働きを阻害するワクチンを、高脂肪食を与えて糖尿病の状態にしたマウスに2週間おきに3回接種した。

するとDPP4の血中濃度が下がった一方、GLP1とインスリンの濃度は上昇。血糖値は下がり、糖尿病を改善させる働きがあると分かった。

チームによると、2型糖尿病のワクチンはこれまでないという。〔共同〕

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