2019年1月23日(水)

原爆投下時の知事が書簡、広島で4通確認

2014/3/17付
保存
共有
印刷
その他

原爆投下当時の広島県知事だった故高野源進氏(1895~1969年)が45年6~10月に記した書簡4通が、県立文書館(広島市中区)に収蔵されていたことが17日、分かった。

高野氏は旧内務官僚で、45年6月に大阪府次長から広島県知事に就任。原爆投下時は出張中で無事だった。書簡は大阪勤務時に府知事だった池田清氏宛て。文書館の西村晃主任研究員(55)は「投下直前の時期に広島に空襲がないことをおかしいと感じており、前後の知事の心境が分かる貴重な資料」と話している。

6月20日付の書簡では「当地は地域狭小河川多く殆んど全部木造建築にて火災発生せば如何とも致難き状況」と、空襲に対する危機感を吐露。

7月21日付書簡は「昨今当広島市のみはさしたる被害も蒙らず、却って気味悪き様感ぜられ」と記載。その上で、延焼防止のため建物を取り壊す建物疎開を進めていると切迫感のある記述が続く。

被爆後の9月8日付では、壊滅した状況や県庁職員が606人死亡したことを報告。敗戦を受け「科学の研究こそ将来戦争の勝負を決する唯一無二の戦法」と指摘した。

書簡は池田氏の関係者を通じ、79年に広島県へ届けられていた。〔共同〕

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報