2019年2月22日(金)

小型人類フローレス原人の脳、現代人の3分の1

2013/4/17付
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身長1メートルほどで小型の人類として知られるフローレス原人の脳の大きさは現代人の3分の1しかないことを国立科学博物館と東京大学の研究チームが突き止めた。脳と体のサイズの比率から、ジャワ原人を祖先とし、脳と体が小さく進化していった原人の可能性が高まった。

人類は進化とともに脳が大きくなるのが特徴とされてきたが、人類も環境によっては脳が小さくなりうることを示唆するという。科博の海部陽介研究主幹と河野礼子研究主幹、東大の久保大輔特任研究員らの成果で、17日に英国王立協会紀要(電子版)に掲載される。

フローレス原人は1万数千年前まで生きていたとされる。2003年にインドネシアのフローレス島で初めて見つかったフローレス原人の頭蓋骨化石を、東大のコンピューター断層撮影装置(CT)で解析。樹脂で正確に頭骨を復元し、脳の大きさを測定した結果、426ccで、現代人(約1300cc)の約3分の1だった。

世界各地の現代人20集団の脳と体のサイズの関係を調べたところ、フローレス原人の体のサイズと脳が426ccというのは不自然ではなく、病気で小さくなったとは考えにくいという。研究グループは、100万年前ごろに近隣で生活していたジャワ原人が、孤島の環境に合わせて小さい体に進化していった可能性が高いと推測している。

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