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山菜採り、有毒植物に注意を 間違えて食べ死亡例も

暖かくなり、山菜採りシーズンが本番だ。旬の味を楽しむのはいいが、気を付けなければならないのは有毒植物。北海道函館市では今月、トリカブトを間違って食べた親子が死亡した。専門家は「きちんと見分けができるベテランの人と一緒に行く」「食中毒のような症状が出たら早めに病院へ」とアドバイスする。

函館市の漁業、沢田繁信さん(42)と弟、父の繁さん(71)は7日、繁信さんが自宅近くの山林で採ってきたトリカブトをおひたしにして3人で小鉢1杯分を食べ、繁信さんと繁さんが死亡した。弟も病院で手当てを受けたが、命に別条はなかった。繁信さんは家族に「ニリンソウを採ってきた」と話していたという。

トリカブトを食べたケースは全国的にも珍しくない。厚生労働省がまとめた2002年から10年間の統計によると、有毒植物による食中毒は202件(947人)起きており、6人が死亡。このうち、トリカブトを食べたのは25件(61人)で、2人が死亡している。

金沢大大学院の御影雅幸教授(薬用植物学)によると、トリカブトは深い切れ込みのある葉の形などがニリンソウに似ており、同じ場所に生えるため、間違って食べるケースが多いという。

繁信さんらの死亡について、道立衛生研究所の姉帯正樹さんは症状が出てから病院搬送まで約4時間たっていた点に注目する。3人は嘔吐(おうと)や、体のしびれが続くなどして苦しんでいたが、家族は単なる食あたりだと思い込み、119番が遅れた。

姉帯さんは病院でできるだけ早く胃の洗浄をする必要があったとし「症状が出たら口の中に手を入れて吐き出し、救急車を呼ぶ。適切な処置をすれば助かったかもしれない」と指摘する。

厚労省の統計では、ほかにも山菜に似た有毒植物による食中毒のケースが目立つ。ギョウジャニンニクに似たイヌサフラン、ニラに似たスイセン、オオバギボウシに似たバイケイソウなどだ。

ギョウジャニンニクは葉をもむとニンニクのようなにおいがあり、イヌサフランはにおいがしないなど、見分け方はあるが、山菜採りの経験が浅い人には分かりづらい。

御影教授は「図鑑で得ただけの知識や、曖昧な記憶に頼ると危ない」と注意を呼び掛けている。

山菜採りのアドバイザーを務める岐阜県揖斐川町の小寺春樹さんは、初心者には有毒植物と間違えそうなものは食べないように指導している。「どこにどんな山菜が生えているのかや、有毒植物との違いを見分けられるベテランと一緒に行って勉強をしてもらいたい」と話している。〔共同〕

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