2019年2月20日(水)

「寒さ」逆手、凍る水槽人気沸騰 北海道・北見の淡水魚水族館

2013/2/18付
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厳寒の北海道北部、北見市留辺蘂(るべしべ)町にある淡水魚水族館「山の水族館」が観光客でにぎわっている。昨年7月のリニューアルで取り入れた、寒さを活用した展示方法が話題を呼び、年間約2万人だった来館者が7カ月で17万人を突破。赤字経営から一転、人気スポットとして脚光を浴びている。

水族館はオホーツク海から約50キロ内陸に入った山あいの温根湯温泉近くにあり、冬場の最低気温は氷点下20度近く。厳しい気候を逆手に取り、水面を凍らせる"凍る水槽"を製作、冬季の営業を始めた。

庭に穴を掘って作った水槽は、周辺の川と同様、12月下旬には氷が張り始める。来館者は屋内からガラス越しに、氷の下でニジマスやヤマメがどう冬を過ごすかを見ることができる。「世界初」と銘打つこの水槽が1番人気だ。

水族館は1978年、合併前の旧留辺蘂町が開設。ピーク時は約5万人いた来館者も、98年から2万人台に減った。年間200万~300万円の赤字を抱えていた。

市が施設を生まれ変わらせようと10年、新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)など水族館づくりに実績のある中村元さん(56)に監修を依頼。低予算でできる工夫を考えていた中村さんが、地元の露天風呂で髪が凍る体験をして「この寒さを生かそう」と凍る水槽をひらめいたという。

ほかに激流を再現した滝つぼ水槽や、魚の成長を促進する効果があるという温泉水をブレンドした熱帯魚水槽、北海道しか生息が確認されていないイトウ約40匹が群れる水槽も常設する。〔共同〕

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