石原環境相「品を欠く発言」と陳謝 中間貯蔵施設巡り
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石原伸晃環境相は17日の閣議後の記者会見で、中間貯蔵施設の建設を巡り「最後は金目(かねめ)でしょ」と16日に発言したことについて「私の品を欠く発言で不快な思いをされた方々には心からおわびを申しあげたい」と陳謝した。
「住民説明会の結果、最後は用地の補償額や生活再建策、地域振興策の規模、金額を示すことが重要な課題になるということを申しあげた」と釈明。発言の撤回については「正式な会見ではない。そういう話ではない」と否定した。
東京電力福島第1原子力発電所事故に伴う除染廃棄物を保管する国の中間貯蔵施設の建設では、候補地の福島県との交渉が難航。地元自治体は住民への補償額や生活再建策の説明などが不十分として改善を求めている。
環境相の発言に関し、閣議後の記者会見では真意を説明すべきだとの声が相次いだ。小野寺五典防衛相は「原発事故で被害に遭った人に、心に寄り添った形でしっかり説明することがいちばん重要だ」と強調。岸田文雄外相は「石原環境相自身が真意について説明されるものだ」と述べた。
甘利明経済財政・再生相は「地域振興をはじめとするしっかりした対処が必要だということを言葉足らず、舌足らずの表現になったのだと思う」とし、「誤解を与えたことについてはご自身から釈明があると思う」と語った。