2019年2月22日(金)

志賀原発直下に活断層の可能性 保安院調査

2012/7/17付
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北陸電力志賀原発1号機(石川県)の直下を走る断層が、13万~12万年前以降に動いた活断層である可能性が高いことが17日までに、経済産業省原子力安全・保安院の調査で分かった。国の原発耐震指針では、こうした新しい断層を原発の耐震設計上、考慮するよう定めている。

国は活断層の真上に原子炉など重要な施設を設置してはならないとしており、活断層と確認されれば志賀原発は「立地不適格」として、運転継続が困難になる可能性もある。

活断層の可能性が指摘されたのは敷地内で南東―北西方向に走る「S―1断層」。北陸電は1997年の2号機増設申請時に掘削調査を実施し「活動性はない」などとしていた。

保安院によると、東日本大震災を受けた活断層の見直しで、北陸電が国に提出した掘削調査の資料を分析した結果、S―1断層は非常に古い時代の岩盤だけでなく、13万~12万年前のものとみられる砂や小石で構成された地層を変形させ、比較的新しい時代に活動した可能性が高いことが分かった。

S―1断層が自ら地震を起こすか、近くの活断層と連動して地盤をずらすかは現時点では不明。だが、S―1断層の他にも2号機直下に断層があり、2つの断層が同時に動けば、重要設備に影響を与える危険性もある。

原発と活断層の問題に詳しい東洋大の渡辺満久教授(変動地形学)は「北陸電は13万~12万年前の地層が変形していないと評価しているが、無理な解釈と言わざるを得ない」と指摘。新しい時代に活動した活断層である疑いが濃厚としている。

原発内の断層をめぐっては、日本原子力発電敦賀原発(福井県)で破砕帯と呼ばれる軟弱な断層がずれる可能性が保安院の4月の現地調査で判明している。〔共同〕

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