2019年1月23日(水)

細胞シート、空輸し食道がん患者に移植 長崎大

2013/7/16付
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長崎大は16日、細胞を増殖させ薄い膜状に加工した「細胞シート」を東京女子医大から空路で運び、食道がん患者に移植する再生医療を実施したと発表した。

取り扱いが難しい細胞シートを空輸した例はまれで、移植に当たった長崎大研究チームの江口晋教授は「地方の患者にも再生医療の技術を提供できる」と意義を強調。東京女子医大の大和雅之教授も「空輸の成功で日本の大部分をカバーできることが示せた。大きな一歩だ」と述べた。

長崎大は来年6月末までに、食道がん患者に同様の手術を10件実施するとしている。

細胞シートは手術後の患部に貼ることで新しい細胞を補い、治癒を促進する効果がある。食道がんの場合、食道が狭くなる後遺症の予防につながるという。一方、環境の変化で細胞が壊れやすいため、温度を体温とほぼ同じ37度に保ったり、無菌状態で保管したりする必要がある。

研究チームは6月25日に長崎大病院で50代男性患者の口の粘膜を採取。東京女子医大に空輸し、細胞培養施設でシートを作った。7月11日、温度や気圧を一定に保つ密閉容器にシートを入れ、旅客機で長崎に運んだ。

12日に長さ8センチ、幅5.5センチの食道がんを内視鏡手術で切除後、食道粘膜の切断面に直径1センチ、薄さ20マイクロメートルの円形の細胞シート6枚を貼り付けた。経過は良好という。〔共同〕

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