エフオーアイ専務ら2人逮捕 虚偽記載容疑でさいたま地検
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東京証券取引所マザーズ上場が廃止となった半導体製造装置メーカー「エフオーアイ」(相模原市、破産手続き中)の粉飾決算事件で、さいたま地検は16日、同社の財務担当専務、上畠正和容疑者(46)と営業担当取締役、河野六甲容疑者(47)の2人を金融商品取引法違反(有価証券届出書の虚偽記載)容疑で逮捕した。
同地検は同日午前、証券取引等監視委員会と合同で同社本社を家宅捜索しており、粉飾決算の全容解明を進める。
上畠専務らの逮捕容疑は、同社社長、奥村裕容疑者(60)=15日、同法違反容疑で逮捕=と共謀、上場直前の2009年10月、実際には同年3月期売上高が約3億円しかなかったのに、約118億円と過大に記載した虚偽の有価証券届出書を関東財務局に提出した疑い。2人は容疑を認めている。監視委は近く、奥村社長ら3人を同法違反容疑で同地検に告発する。
同社の粉飾決算は今年5月の監視委による強制調査で発覚、調査を続けていた。同社は粉飾決算を認めるコメントを公表しており、東証は翌6月、上場廃止にした。