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人工岬、離岸流に注意 速い流れにのまれる恐れ

人工岬が並ぶ茨城県の鹿島灘=共同

砂浜の浸食防止を目的に設置されたヘッドランド(人工岬)のそばで、海水浴中におぼれる事故が多発している。岬沿いに沖合方向へ発生する高速の流れ(離岸流)にのまれるのが原因。海上保安庁は「人工岬のそばは水深が浅く、波が穏やかに見えるが、危険なので近寄らないように」と注意を呼びかけている。

人工岬は、海岸から沖合に突き出す丁字形の構造物を複数設置することで海岸線を湾状にし、海辺の砂の流出を防ぐ仕組み。国土交通省によると、昨年3月末時点で宮城、千葉、神奈川など23道県に計190基ある。

しかし海保によると、設置によって潮の流れが変化。海岸と平行する潮流が岬にぶつかり、沖へ向かう離岸流が発生しやすい。速さは競泳五輪選手並みの秒速2メートルにもなるという。

全国に先駆け1985年から人工岬設置が進む茨城県には、鹿島灘沿岸の約47キロに1~2キロ間隔で34基ある。鉾田市の人工岬近くでは昨年9月、男児(当時10)や助けようとした父親ら計3人が死亡。海保によると、茨城県内では昨年ほかに2人が同様の事故で亡くなった。

鉾田市では今月、茨城海上保安部の職員が離岸流にのまれる様子を見せる安全教室があった。地元の小学6年小林早彩さん(12)は「とても速く感じた。入ったら逃げられなくなるかも」と話していた。〔共同〕

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