伊藤忠元社員が7億円着服 FX取引に流用
伊藤忠商事は16日、ニュージーランドにある森林木材事業の関連会社に出向していた30代の元男性社員が2012~14年の間、会社の資金計約7億円を着服していたと発表した。外国為替証拠金(FX)取引に流用していたという。
伊藤忠は元社員を3月27日付で懲戒解雇した。今後、警視庁に業務上横領容疑で刑事告発する方針。
伊藤忠によると、元社員は架空の請求書を作成するなどして、出向先の会社の銀行口座から自分名義の銀行口座に送金を繰り返していた。全額をFXにつぎ込んでいたとみられる。元社員が社内監査が迫った今年2月、不正を申告した。
伊藤忠は「今般の不正行為を厳粛に受け止め、再発防止に向け全力で取り組んでいきたい」とコメントした。