2019年4月23日(火)

肝臓・腎臓も手術終了 6歳未満の脳死移植

2012/6/16付
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改正臓器移植法に基づき、6歳未満として初めて脳死判定された男児からの臓器移植は16日、肝臓と腎臓の手術がそれぞれ無事終了した。15日に大阪大病院(大阪府吹田市)で10歳未満の女児に移植された心臓と合わせ、男児から提供された3つの臓器の移植手術はすべて完了した。

国立成育医療研究センター(東京・世田谷)では、肝不全の10歳未満の女児に肝臓を移植。手術は15日午後4時から始まり16日午前3時に終わった。松井陽病院長は同日午前に記者会見し、「女児の全身状態は安定している。拒絶反応と感染症に対して十分な注意を払う必要がある」と述べた。女児は約1週間前から肝不全が悪化し、重篤な状態に陥っていたという。

慢性糸球体腎炎の60代の女性への腎臓移植が行われた富山県立中央病院(富山市)でも16日午前2時ごろ、約7時間半に及ぶ手術が終了。同病院によると、男児から提供された腎臓は2つで、通常は2人に1つずつ移植されるが、今回は幼児の小さい腎臓のため2つとも女性に移植した。

記者会見した執刀医の瀬戸親・泌尿器科部長は「小さな子供からの提供で、いつも以上に慎重になり時間がかかった」と振り返った。

男児は今月上旬、事故による心肺停止の蘇生後に低酸素性脳症で富山大病院(同市)に入院。家族が12日に脳死判定と臓器提供を承諾し、14日に脳死と判定された。15日に臓器が摘出されて3病院に運ばれた。

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