大卒就職率94.4% 今春、3年連続で上昇

今春卒業した大学生の就職率(4月1日時点)は94.4%となり、前年同期を0.5ポイント上回ったことが16日、文部科学省と厚生労働省の調査で分かった。過去最低の2011年(91.0%)から3年連続の上昇。男女別では女子が95.2%で、93.8%の男子を昨年に続き上回った。
文科省は「景気動向に改善がみられ、企業の採用意欲が高まっている結果」と分析している。ただ「厳選選考の傾向が大手ほど強い」といい、リーマン・ショック前の08年春のピーク時(96.9%)には届いていない。就職希望者のうち卒業時に内定がない学生は推計で2万2千人に上る。
就職率は卒業生の中で就職を希望した人のうち実際に仕事に就いた人の割合。全国の国公私立大62校を抽出し、就職状況を調べた。
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