脱原発「10万人集会」、坂本龍一さんら参加
東京・渋谷の代々木公園で
東京電力福島第1原発事故を受け、脱原発、原発の再稼働反対を訴える「さようなら原発10万人集会」が16日、東京都渋谷区の代々木公園で開かれ、約17万人(主催者発表)が集まった。

デモに先立ち、同公園内で開かれた集会には、ミュージシャンの坂本龍一さん、ノーベル賞作家の大江健三郎さんらが駆けつけた。坂本さんは「政府の原発政策への怒りが充満している。なぜ電気のために命が危険にさらされなければいけないのか」と訴えた。
集会後、参加者は3ルートに分かれて都内を行進。長女(7)、長男(4)とともにデモに参加した千葉県松戸市の沢知恵さん(41)は「原発への不安を抱える福島の人たちと少しでも気持ちを共有したい」と話した。
政府が関西電力大飯原発の再稼働を決めた6月以降、脱原発運動は全国的に拡大。警視庁によると、毎週金曜日に首相官邸周辺で行われる抗議行動は3月の開始当初、数百人程度の参加者だったが、最近は1万~2万人に急増している。