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止まらぬ石油に住民悲鳴、新潟・旧油田跡「手作業もう限界」

かつて油田があった新潟市秋葉区の住宅の床下と空き地から石油を含んだ泥水とガスが噴き出し、住民らが手作業で処理を続けている。石油は純度が低く、使うことも売ることもできない。私有地のため行政の支援が受けられず、既に80万円以上の自費をつぎ込んだ土地所有者もいる。

「外出もままならず、噴き出すたびに炎天下で油まみれになって処理している。もう限界だ」と疲れた表情で話すのは、自宅の床下から石油が噴出している山田隆さん(65)。4月27日午後11時すぎ、「ボコボコ、ジャージャー」と大きな音が聞こえたため外に出ると、床下と隣接する空き地の地面に複数の穴が開き、石油臭がする大量の泥水が流れ出ていた。

7月中旬からは15~20時間おきに300リットルほどが噴出し、周辺に石油の臭いを充満させている。泥水はいったん空き地に掘った穴にためて水と石油を分離させ、表面の石油を一杯一杯ひしゃくですくってはポリタンクにためる。作業は1回4時間近くかかり、これまでに千リットル以上たまった。

一帯はかつて日本一の産出量を誇った新津油田の跡地。採掘の歴史を紹介する「石油の世界館」友の会(新潟市秋葉区)の中島哲広事務局長は「油田閉鎖の際に採掘用の穴を完全に閉じなかったのではないか」と推測する。また、石油が大量にたまっている地層があり、ガスの圧力で断続的に噴出する自然現象の可能性もあるという。

噴出は止まる気配がないが、市からは吸着シートや土のうが提供されただけ。山田さんらは「これは自然災害。行政が原因を調査し、対策を取るべきだ」と訴えている。〔共同〕

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