日立社員、不正に入札情報取得 国会図書館システム権限悪用
日立製作所は15日、国立国会図書館の情報システムの保守運用業務を担当していた社員が、アクセス権限を悪用し、次期システムの入札情報を不正に取得していたと発表した。国立国会図書館からの指摘を受け、日立は社員を更迭し、次期システムの入札を辞退した。
同社は不正取得した社員に加えて、次期システムの入札などにかかわった営業担当者ら5人を処分する方針。
日立によると、国会図書館の保守運用業務を担当する社員が、入札に関する他社の提案や見積書を不正に取得。営業担当者ら4人に情報を提供した。次期システムの金額規模は十数億円とみられる。
日立から外部への情報漏洩はなく、図書館利用者の個人情報も含まれていなかった。