震災時、最寄り駅まで運行を 国交省協議会

2012/2/15付
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大地震発生時に鉄道を早期再開する方法を検討していた国土交通省の協議会は15日、安全が確保できれば最寄り駅まで最徐行で運転することが有効との報告書をまとめた。緊急連絡や人員確保用に専用電話などの導入も求めた。

東日本大震災では、東京駅から30キロ圏内にいた列車957本のうち、344本が駅と駅の間で停車。うち137本で乗客が線路に降りて避難した。徒歩避難は平均約2時間39分かかったが、列車に乗せたまま駅まで移動した場合は同44分で避難が終わった。

報告書は安全確保できる場合、列車を最徐行で最寄り駅まで移動させることが迅速な避難誘導に有効と明記した。

電話がつながりにくくなったり、道路が渋滞したりして点検復旧要員の確保や派遣に時間がかかったことを踏まえて、専用電話や災害時優先電話、衛星携帯電話の導入や緊急通行車両の追加も重要と指摘した。

運転再開見込みなどの情報提供の強化や、再開後の終夜運転の実施などで利用者を分散させることも必要とした。同省は近く鉄道事業者に通知を出し、地震時の対応マニュアルなどに反映させる。

東日本大震災では、東京駅30キロ圏内の鉄道が再開し始めたのは地震から約6時間経過した3月11日午後9時ごろだった。

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