福島原発告訴団、上申書を提出 審査立ち会い求める
東京電力福島第1原発事故で東電幹部らを業務上過失致死傷の疑いで告訴・告発した福島原発告訴団が15日、東京地検の不起訴処分の妥当性を審査している東京第5検察審査会に「被害者の声を直接聞いてほしい」との上申書を提出した。告訴団が審査に立ち会うことを求めている。
提出後、都内で記者会見した武藤類子団長(60)は「昨年10、11月に申し立てたが、審査の状況についてほとんど何も知ることができない」と検審の運営方法を批判し「事故の責任を司法の場で問いたい」と述べた。
告訴団は2012年6月、東電幹部や原子力安全委員会の関係者ら33人を告訴・告発した。東京地検は昨年9月、他の市民らが告訴・告発した菅直人元首相らを含む42人全員を不起訴処分とした。
福島原発告訴団は審査申し立ての対象を勝俣恒久元会長ら6人に絞っている。〔共同〕