オウム平田被告、初公判始まる 教団事件初の裁判員裁判

2014/1/16付
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1995年の公証役場事務長拉致事件の逮捕監禁罪などに問われたオウム真理教元幹部、平田信被告(48)の裁判員裁判の初公判が16日午前、東京地裁(斉藤啓昭裁判長)で始まった。教団による一連の事件で裁判員が審理するのは初めて。同被告は起訴内容の一部を否認するとみられる。今後の公判では死刑囚3人を含む元教団幹部ら約20人の証人尋問が行われ、判決は3月に言い渡される見通しだ。

教団による一連の事件の裁判は2011年にいったん終結して以来、約2年ぶり。これまでに地下鉄サリン事件など17事件で起訴された元教団代表、松本智津夫死刑囚(麻原彰晃、58)ら元幹部13人の死刑が確定した。再開される裁判で、凶行を重ねた教団の実態に改めて光が当たることになる。

平田被告が起訴されたのは(1)95年2月に東京都品川区の路上で目黒公証役場事務長、仮谷清志さん(当時68)を拉致した逮捕監禁罪(2)同年3月19日に杉並区のマンションで時限式爆弾を爆発させた爆発物取締罰則違反罪(3)同日に港区の教団総本部ビルに火炎瓶を投げ込んだ火炎瓶処罰法違反罪――の3件。

このうち火炎瓶事件を除く2事件について、平田被告は「事前に計画を知らされていなかった」などと起訴内容の一部を否認するとみられる。検察側は教団元幹部の確定死刑囚や元信者らの証人尋問を通じ、平田被告が計画段階から共謀に加わっていたことを立証する方針。

公判には約20人の証人が出廷する。死刑囚の尋問は、拉致事件で仮谷さんに麻酔薬を注射した中川智正死刑囚(51)が21日、同事件で現場を指揮した井上嘉浩死刑囚(44)が2月3~4日、マンション爆破事件に関与したとされる小池(旧姓林)泰男死刑囚(56)が同5日の見通し。公判を通じて仮谷さんの長男、実さん(53)が被害者として参加する。

公判は3月4日までに計25回、週に3~4回のペースで開かれ、裁判員6人と補充裁判員4人が審理に臨む。

平田被告は約17年にわたる逃亡生活の末、11年12月31日に警視庁丸の内署に出頭。3件の起訴後、公判の争点などを整理する手続きが行われていた。

平田被告と同様に逃亡を続け、12年6月に逮捕された元幹部、菊地直子被告(42)と高橋克也被告(55)の公判も今春以降に始まる。

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