2019年2月20日(水)

宮崎県 口蹄疫感染の可能性、報告怠った疑い

2010/7/15付
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農林水産省は15日、宮崎県が先月に同県新富町で家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)に感染した可能性のある牛1頭を見つけたにもかかわらず、検査や国への通報をしなかった疑いがあるとして事実関係の調査に乗り出した。県は「症状が認められなかった」としているが、同省が殺処分にかかわった獣医師に確認したところ、「検査するよう求めたが、県が応じなかった」と説明しているという。

家畜伝染病予防法では、感染疑いのある家畜を発見した場合、国に速やかに通報することを義務付けている。県の対応は同法に違反する可能性もあり、農水省は「調査して事実関係を明らかにしたい」(動物衛生課)としている。

同県新富町で口蹄疫とみられる症状の牛が見つかったのは6月25日。牛のいた畜産農家の場所は、感染が集中した移動制限区域内で、当時既にワクチン接種を終えていた。県は、検査を求めた獣医師の意見に従わず、この牛を殺処分にした。

県内では同月19日以降に新たな発生がなかったとして、東国原英夫知事が7月1日に「非常事態宣言」を一部解除した。新たな感染疑いが明らかになっていた場合、宣言解除に影響を及ぼしていた可能性もある。

山田正彦農相は15日、「もし国に報告しないで殺処分したとすれば大変に遺憾だ。県のいい加減な対応についてはきちんと襟を正してもらわないといけない」と述べた。農林水産省内で記者団の質問に答えた。

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