牛レバーからO157検出 生食禁止を検討へ
毒性強く死に至る可能性も

2011/12/15付
保存
共有
印刷
その他

厚労省の調査で牛レバーからO157が検出された(テレビ東京)

厚労省の調査で牛レバーからO157が検出された(テレビ東京)

食肉処理された牛のレバー内部から腸管出血性大腸菌O(オー)157が検出されたことが15日、厚生労働省の調査で分かった。内部から腸管出血性大腸菌が確認されたのは初めて。O157は毒性が強く死亡する危険性もある。「牛レバ刺し」では食中毒が多発しており、同省は20日に開く審議会で結果を報告、飲食店などで生レバーを提供禁止とするか検討する。

厚労省によると、東京都や大阪市など16カ所の食肉衛生検査所などで8~9月に食肉処理された計約150頭の牛を調べたところ、2頭のレバー内部からO157が検出された。

これまで生レバー内部には食中毒を引き起こす細菌「カンピロバクター」がいることが分かっていた。生レバーを食べて腸管出血性大腸菌による食中毒を引き起こした例が報告されているが、腸にいた菌が解体時などに何らかの方法でレバーの表面に付着したのが原因とみられていた。

調査では肝臓がつくる胆汁でO157が増殖することも判明。腸管にいるO157が胆汁をためる胆のうに移動し、レバー内部に入り込む可能性が考えられるという。

牛のレバーでは1998年以降、116件食中毒が発生している。このため同省の食中毒・乳肉水産食品合同部会は今年6月、食品衛生法の規制対象として検討することを決めた。同省は7月、提供を自粛するよう飲食店などに要請したが、「腸管出血性大腸菌による生レバー内部の汚染状況のデータが不足している」として調査していた。

O157は菌が出す毒(ベロ毒素)の影響で、激しい腹痛を伴って腸から出血し、死亡に至るケースもある。菌はセ氏75度以上で1分間以上加熱すれば死滅する。生食用の牛肉は表面に菌が付着する恐れがあり、今年10月から肉の周囲を加熱処理することが義務付けられた。レバーは内部に菌が潜んでいるため、同省は「表面の加熱では対応できない」とみている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]