内陸育ちの「陸マグロ」が初出荷 岡山で競り

2014/5/15付
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岡山理科大(岡山市)が、海水魚の飼育が可能な特殊な淡水「好適環境水」を使って内陸で育てたクロマグロ1匹が15日、岡山市の卸売市場で競りに出された。相場を上回る3万1900円(14.5キロ)で岡山県倉敷市の業者が競り落とし、関係者は「養殖業界にとって新たな一歩だ」と期待を寄せた。

クロマグロの養殖では、近畿大が世界で初めて卵からの「完全養殖」に成功。専門料理店を東京・銀座や大阪に出している。

好適環境水は岡山理科大の山本俊政准教授(水産増殖)が、魚の生育に必要なカリウムなどを淡水に加えて開発。内陸でも海水魚を飼育でき、病気にかかりにくく、成長も早いという。これまでにもフグやウナギを出荷してきた。

この日競りに掛けられたクロマグロは、2012年9月から大学の巨大水槽で育てられた。1年8カ月かけて体長約90センチ、重さ約15キロまで成長させ「理大マグロ」と呼ばれる。

岡山市市場事業部によると、通常、養殖クロマグロは良いものでも1キロ約2千円だが、2200円の値がついた。

競りを見守った山本准教授は「苦労も多かったが、陸育ちのマグロが食卓に並ぶのは感無量だ」と笑顔を見せた。〔共同〕

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