貧困解消へ理解深めて 市民団体がブックレット
発展途上国の貧困解消に関する国際目標「ミレニアム開発目標(MDGs)」について、策定の経緯や現状などを解説したブックレットを、貧困問題に取り組む日本の市民団体が刊行した。
「ミレニアム開発目標 世界から貧しさをなくす8つの方法」と題したブックレットは、アフリカ日本協議会の林達雄代表理事ら市民団体のメンバーが共同で執筆。
2000年の国連総会でMDGsがつくられた経緯をはじめ、「極度の貧困と飢餓の解消」「初等教育の完全な普及の達成」など8つの目標ごとに、その内容や達成に向けた国際社会の努力の現状、問題点などを、写真やグラフを交えて分かりやすく解説した。
執筆者の一人で同協議会の稲場雅紀さんは「15年の達成期限が迫り、重要な時期を迎えているが、日本国内でのMDGsへの関心は低く、一般向けの本もほとんどない。ブックレットをきっかけに、MDGsが国際社会にとっていかに重要かなどを理解してほしい」と話している。
出版は合同出版からで、税込み650円。〔共同〕