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5歳未満の子供の死、4%が予防可能 都内の事例分析

国立成育医療研究センターの森臨太郎医師らのグループが、東京都内の医療機関で2011年に死亡した5歳未満の子どもの状況を調査し、浴槽での溺死など約4%(10例)が予防可能だったとする結果をまとめた。

都内の約700の病院・診療所などが調査に協力。0~4歳の死亡事例のうち、カルテや担当医への聞き取りなどで詳細な状況が把握できた257例を分析した。

死因別で最も多かったのは「染色体異常や出生時の重症仮死など」で68%。「がんなどの病気や感染症」が13%、「外傷や溺死、窒息などの外的要因」が6%だった。

小児医療や救急医療、法医学の専門家ら多職種で検討した結果、全体の3.9%に当たる10例が、保護者への啓発活動などで予防できた可能性が高いと判断された。

森医師によると、保護者が添い寝の際に覆いかぶさって窒息してしまったり、目を離した隙に風呂やプールで溺れたりした事例があった。

また、昼間に外来で受診して帰宅後、夜中にけいれんを起こすなど容体が急変した際に2度目の受診が適切になされなかったケースもあった。

こうした調査は「チャイルド・デス・レビュー(CDR)」と呼ばれる。個々の死亡事例の背景を把握し、再発防止に役立てるのが狙い。〔共同〕

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